ちょっと混沌ぎみだけど、引き続き要注意かな。

まずは、「7月11日要注意かな」についての再考。
chart.gif
14日に日経が急伸しているのでトレンド変化のポイントを外したような格好にもなっていますが、気になるのはその内容。
日銀は、15日スタートの本店共通担保オペ1兆2000億円(期日7月30日)と、16日スタートで本店オペ8000億円(期日8月13日)と全店オペ8000億円(期日8月31日)、新型オペ8000億円(期日10月15日)の、総額3.6兆円の供給を実施した。
日銀が3兆円超の供給オペ実施、国債発行日に対応-TB利回り低下

要は14日に日銀が突発的に3.6兆円注入したわけですが、その結果、株価は急伸。
また、7月16日の開始配給オペは2.4兆円ですが、ここに来て日銀は結構お金を撒いているわけです。
しかしですね、去年の総計20兆円の介入のときは日経を2000円押し上げたのに、
今回は上げっぷりが控えめな感じがします。
また、日経の出来高が急増したのも気にかかります。
ちなみに介入資金というのは期日になれば返済しなければならないので後日の売り圧力になるのですが、期日の7月30日は空売りが解禁される可能性がある日ですし、8月13日はSQです。

で、何がいいたいかというと、この介入資金が売り方の餌食になったのではないかという気がするということです。

まあ、来週、再来週になればどういうことかわかるでしょう。

7月11日は要注意かな

さて、いつものタイトルです。

[参考] 世界恐慌へ
[参考] 情報を制する人が勝つ
[参考] 連休明けあたりは色々要注意かな
[参考] 4月15日あたりは要注意かな
[参考] ターニングポイントは(1月)15日かな?

私が「~は要注意」という記事で指定した日には相場が崩れるということで、何でそんなことが予想できるのか聞かれることがありますが、誰にでも読める記事から分析しているだけでせいぜい海外ソースを注目しているくらいで特別な情報を持っているわけではありません。

敢えて言うならば、私は統計学(特に逆解析)が専門なので、事象の相関や独立性に対して敏感なだけです。

7月11日は下記のようにいろいろなイベントがあります。
・参議院選挙
満月新月(米国時間の11日)
・ワールドカップの決勝日
・皆既日食(@南アメリカ)

統計的にこれらの事象を考察するととても興味深いのですが、別に普通の人から見ると何も感じないのでしょう。

また、7月11日と言えば
1961年 - フィラデルフィア発デンバー行きのユナイテッド航空859便DC-8型機がデンバーのステープルトン国際空港への着陸に失敗、18名の死亡者と44名の重軽傷者を出す。
1962年 - 創価学会が参議院院内交渉団体公明会(後の公明党)を結成。
1973年 - リオデジャネイロ発パリ行きのヴァリグ・ブラジル航空820便ボーイング707型機でパリのオルリー空港への着陸進入中火災が発生、不時着を試みたが滑走路端5キロの地点に墜落し乗員乗客135名中124名が死亡。
1979年 - 東名高速道路・日本坂トンネル内で玉突き事故(日本坂トンネル火災事故)で173台が炎上し死者7人。
1982年 - カンボジアで反ベトナム3派による民主カンボジア連合政府が発足。
1991年 - カナダのノリス・エアチャーター便DC-8型機がサウジアラビアのジッダ・キング・アブドゥルアズィーズ国際空港を離陸直後に墜落、乗員乗客261名全員が死亡。なお、この機体は元日本航空のJA8057。
1991年 - 悪魔の詩訳者殺人事件。
2004年 - 第20回参議院議員通常選挙投開票。
2006年 - インドのムンバイで列車爆破テロ起こる。
7月11日-Wikipedia

事件や事故がよく起きる時でもありますが、
これも統計学的に言えばこの日にイベントが偏り過ぎていて、
何か表層には出てこない別の理由があるのだろうと推論できるということです。

また、統計が専門ということで金融工学にもある程度通じているのですが、
この観点でみても7月11日はとても興味深い日であります。

まあ、他にもいろいろあるのですが説明しにくいので端折りましょう。

とりあえず、7月11日あたりは要注意という注意喚起でした。

[7/3追記]
満月と新月を間違えていたので書き直しました。
新月も満月も相場の変化日になりやすい日ですが、
ちなみにリーマンショックや阪神大震災は満月でした。

twitterなどにおける予想の検証

タイムリーな情報はtwitterの方でつぶやいていましたが、日本にとって影響の大きな金融危機は数週間は無いとみてブログを更新していませんでした。
ただ、また世の中の動きがきな臭くなってきましたのでそろそろ今後の経済の見通しについての記事を書きはじめてみようかと思います。

今回は、まず自分の過去の予想の検証からしてみます。
第2波きそうですね。狙いはNKのSQではなく米SQなのかな。暴落は一応ブログのほうでも注意喚起をしてましたが、相場自体にはそれほど興味はなかったりします。世の中の変化のタイミングを知りたいだけなので http://www.noma-soft.com/blog/?eid=50
5月15日のtnoma1978のツイート
矢張り米SQが売り方のターゲットなのかな。本番は7月末あたりからだろうけど。
5月20日のtnoma1978のツイート
ECBの量的緩和で金利が安定した代わりにユーロ安が止まらないってことだと思うけど。ユーロはドルと違って基軸通貨ではないし、ドル(建て米国債)を買い支える日本、中国みたいな国もないし、経済圏の国のキャッシュフローにも難あり。。
5月20日のtnoma1978のツイート

Twitterでは5月21日のSQに向けて売り崩してくる(逆に言えば5月21日は短期的な底になる可能性がある)という予想をしました。また、ECBの量的緩和はユーロ安を誘導することを予想しました。

またブログでは経済について下記の記事を書きましたが
世界恐慌へ
情報を制する人が勝つ
連休明けあたりは色々要注意かな
4月15日あたりは要注意かな
ターニングポイントは(1月)15日かな?
この中で、1月15日あたり、4月15日あたり、連休明けがターニングポイントになることや、連休明けの小暴落の後の小暴落がくる可能性について書きました。

結果の検証をわかりやすくするために、日経平均のチャートに、要注意であると予想した日を緑丸、短期的な底となると予想した日を紫丸でプロットしました。
chart.gif

とりあえず、タイミングの予想は的確だったと言って良いかと思います。
※ただし、今後の予想の正確性について何ら保証するものではないですが。

相場の動きを精度良く予想すること自体は経営に取って重要なことだとは思いませんが、経営者が相場の予想を外したことで結果として実業で投資の失敗をしたり、GoogleやAppleの時価総額増大から力を持つことを予見出来なかった経営者が多数いることのアンチテーゼとして、相場の動きを当てにいっています。

株などの流動性の高い投機と違い、実業への投資は流動性が低く戦略変更が容易でない上に、様々なリスクにも晒されますし、しかも今は時代の変化の真っ只中にいるわけですから、相場すら予想出来ない人間に経営などできるわけがないと考えていますし、ビジネスに関する記事を書いているものとしての実力を証明する手段として相場の予想をしているわけです。
(もちろん、読者に相場で損をしてもらいたくないという気持ちもありますが。)

特に次におきる恐慌は、今までの不景気とは全く違う社会変革を生み出すことでしょうし、期間も何十年も続くものになるでしょう。
長く続くリソースが限られた環境では、しっかりと経済動向を見極め、ここぞというタイミングを見極めてサービスを展開していく能力が求められていくかと思います。

Googleに勝てるのか?

最近のグローバル企業を見ると、敵の敵は味方という戦略で多くの組織が統廃合されていくという流れを見ることが出来ますが、統廃合が進んだ結果、市場がGoogleのような優れた戦略を組み立てられる企業による独占状態になり、最後には主役である個人がそういったグローバル企業に食われることになるのではないかという懸念を持つ人も多いかと思います。

私見ではGoogleはそのような下手な戦略はとらないと思いますが、将来的にそうなる可能性もありますし、もしそのような状態になった場合にマンモス企業に個人が対抗する方法について論じてみようかと思います。

Googleのようなネット企業の強みは、サービスを提供する側とサービスを受ける側の距離を極限まで狭めることができるというところかと思いますが、同時に、その機能を提供するインフラを維持するコストが甚大であり、また、今後もコストが増え続けるという弱点を抱えることになってもいます。
具体的に書くと、現在Googleのサービスを提供するのに必要なサーバマシンは200万台前後と膨大であり、また、ネットのコンテンツは増大していく一方ですし、配信されるコンテンツが高画質化すれば配信データ量も増大しますから、そのサーバ負荷は増大する一方ということになります。また、今後はtwitterのようなSNS型のサービスがより求められるようになると思いますが、SNS型のシステムは規模の増大に対して非線形的に負荷が増大するという特徴もあり、どこかでサーバの増強が追いつかずにサービスの質が悪化するという問題に直面することでしょう。

一方で、P2P技術という、利用者のPCのリソースを用いてサービスを提供する方法は、サービス提供者の負担を限りなく小さくします。また、適用可能なサービスも多く、ファイル共有、大規模ストリーミング、ビデオチャット、掲示板、SNSなどさまざまものが実現できます。そして、P2Pでは今までサービス提供者がサーバで提供していた機能を省略することが出来て、例えば数千台のサーバマシンを提供する必要があったところが1台のサーバマシンで済むようになったりするわけです。そうなると、ソフト開発者はインフラをほとんど持たずにサービスを提供できるようになりますし、個人の影響力がますます増大することになるのです。

ではなぜ今までP2P技術がなぜ流行らなかったのでしょうか?

動画配信技術としてのPeerCast、ファイル共有ソフトのWinnyなど単発では様々なソフトが出来ましたが、ブラウザに統合できなかったり、セキュリティの不安があったり、通信が安定しなかったり、ネットワーク全体のトランザクションを増大させてしまったり、通信エラー補正が脆弱だったり、ソフトの設定が面倒だったり、国内法の問題を回避できなかったりして、結果として流行りませんでした。このような問題はP2P技術の問題と捉えられがちですが、しかしそれらはP2P技術がメジャーでないことから発生する問題であったりします。

ではどうすればP2Pば普及するのでしょうか?

オープンソースプロジェクトでP2PのOSとも言えるようなソフトウェアの基盤となるソフトウェアをつくり、そのP2Pのプロトコルを標準化してしまえばいいのです。そうすれば、開発の敷居が高いといわれるP2Pソフトを簡単に作れるようになっていいソフトもたくさん生まれるでしょうし、P2Pプロトコルでデータアクセスするブラウザのプラグインも開発されることでしょうし、利用者が増えればより軽快な動作を求めるユーザのニーズからハード化もされることでしょう。また、簡単セットアップツールなども充実することでしょう。

例えば、導入障壁で使ってもらえないのは手間に対してリターンが小さいからであって、P2Pの標準プロトコルを決めて、それを動作させるLinuxOSのような標準プラットフォームを作って、その上にさまざまな人が自由にソフトを作れる環境を提供したらどうでしょう?いいソフトがたくさん生まれれば多少の導入障壁があっても導入するでしょう。
また、通信処理を安定化させたければハード化すればいいのです。P2Pにおけるネットワークノードの頻繁な切断が嫌ならばパソコンではなくルーターのような常駐型設備でバケツリレーのような処理をすればいいのです。P2Pがメジャーになれば、ハードベンダもそういったサービスの質を向上させるものを作るでしょう。
また、ネットワークのトランザクションを増大させたのは過剰なキャッシュや物理的なネットワーク配置を考慮しないトランザクションの影響であって、P2Pがメジャーになれば、通信インフラを管理する企業は、IPアドレスから物理的な通信機器の位置を簡単に取得する機能を提供してトランザクションの軽減に努めるでしょうし、ユーザ側も過剰なキャッシュや複雑なネットワーク経路によって重くなったサービスよりも、安定したサービスのほうを選ぶようになって結果として無駄なトランザクションが減る方向にバイアスがかかるでしょう。

以上の話を踏まえて、「Googleはそのような下手な戦略はとらないと思います」と言った理由を話しましょう。それはGoogleなど他のマンモス企業もいずれサーバを維持するのが辛くなりP2P技術を積極的に導入すると考えているからです。
そういえば、HTML5と並行して規格化されている技術にWebSocket、LocalStorage、Web Workersなどがあります。これらの技術はP2P技術に応用できる可能性がありますが、ひょっとしたらP2P技術に本格参入する伏線なのかもしれませんね。

しかし、こういう変化の時代に、日本には未だにP2P技術を潰そうという動きがあります。例えば、Googleのサーチエンジンにおいて当たり前に使われていたサーバキャッシュ技術は10年くらい前からメジャーな技術でしたが、日本のIT企業では今年までそのような技術を使うことが法律で禁じられていました。ようやく決まった法律も曖昧で運用が恣意的なものになりそうですし、また、P2P規制の意図を感じる法案もいろいろ通りそうだったり通ったりしています。
また、P2Pソフトの開発者の逮捕を契機に自分自身のプログラムコードを他人に流用されて逮捕されるというリスクを回避するために日本のオープンソースコミュニティは壊滅して、結果として、海外のオープンソースコミュニティに標準規格の決定権を完全に奪われてしまいました。
今でもねとらじやPeerCast利用者の逮捕などP2Pシステムの逮捕者が多いのが目に付きますが、その結果としてP2P利用者が激減していますし、やはりP2P技術を潰したいのでしょう。

しかし今はグローバル社会ですから、国内利権がこういう感じで国内の動きを封じている間に、外資に国内市場を奪われることでしょうし、日本は黒舟来航のときのように海外からの圧力からでしか変われないのかもしれません。

国内利権もこういうP2Pの技術を使ったほうが安くサービスを提供できるでしょうし、増大するネット世界に拠点を置いたほうが利用者も増えるでしょうし、結果として収益が増大するのですが、変われない組織というのは救いようがないものですね。

↓個人の時代がくることを感じられた人は
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時代はサービス中心へ(8)

時代はサービス中心へ(6)」で予告しましたように、今回は、ネットで募ったデザイナやプログラマーなどと共同でゲーム製作をされているチームの話をします。

まさログというブログをされているプログラマーの方が中心となってゲームを作っているのですが、ネット上で知り合ったデザイナーやプログラマーの方など様々な方と協力してゲームを作られているようです。
また、作られたゲームをコミケなどで販売もされているようですし、販売の手助けやブログ等での宣伝もしてくれる良質なファンの方もたくさんおられるようです。
また、まさ深聞を発行してファンの方のサイトや気になるニュースを紹介することでファンとの一体感を高めている点が新しいですね。
(ちなみに、この深聞ブログプラグインは無料で配布してます。)

時代はサービス中心へ(5)」にて、これからは個人の時代だということを書きましたが、まず、この視点でみていきましょう。

海外では、デザイナー、プログラマー、作家、作曲家などの創造的な仕事をする人は尊敬されますし高収入なことも多いのですが、不思議なことに、日本では創造性を排除する人の地位が高く、創造的な仕事をすればするほど地位が低くなったり出る杭として打たれる傾向にあります。
例えば、アニメなどのコンテンツの市場価値は高いですが、素晴らしいコンテンツを消費者に配信するだけの人たちが高給をとっており、素晴らしいコンテンツを作られているデザイナーの方は生活ギリギリの薄給で作品を作っていたりします。
また、例えば、初期のWindowsのコアは数名のプログラマーが開発しましたし、LinuxのカーネルやらWinnyは1人のプログラマーが開発しました。このように1人のプログラマーの社会に与えるインパクトは大きく、日本の平均レベルのプログラマーならシリコンバレーに行けば収入が上がりますし、できるプログラマーであれば高給が得られますが、日本ではプログラマーの地位は低く扱われています。

しかしながら、ネット上に広がるグローバル市場では個人当人の実力と実績がすべてですから、素晴らしい作品のクリエーターにはかなり高い地位の人であっても敬意を持って接しますし、クリエーターから直接作品を買って応援したいという人も多いです。また、アマゾンやPayPALなどを用いたネット販売などクリエーターとファンを繋ぐ流通の場を安値で提供するサービスもたくさんあります。
つまり、この製作チームのような、クリエイティブな個人がものを作ってファンに直接販売するという活動は、彼らの本来の市場価値を引き出すことになるでしょう。
また、多くの日本の大企業が外資に市場を奪われて衰退・消滅する中で、実績のあるクリエイティブな人たちの地位は相対的に向上しますから、時間が経てば経つほどこの製作チームは有利になるでしょう。

クリエイティブな人たちが本来自分で作りたいものを作って世界に認められるようになるのですからモチベーションが高くいいものができることでしょう。
創造的な仕事をする人たちには、大きなチャンスの時だと思います。

時代はサービス中心へ(6)」では、ファンを作ることが成功の条件だという話をしましたが、この視点ではどうでしょう。

こういうチームはタスクフォースではなく互いにファンという関係なのだと思います。
クリエーティブな仕事というのは、お互いに実力を認め合っていないと良いものができないと思いますし、お互いに力になれるところは力になりたいと思っていないと精錬度があがってこないですから。
デザイナーやプログラマーなどが個別に活動するよりも、このチームのように、ファン同士であるクリエーター同士で協力した方がやれることの幅も広がりますし、相乗効果も狙えます。
例えば、デザイナーの方は、描いたキャラをゲーム、漫画、アニメ、本の表紙(私が以前寄稿した「ソフトウェアにおける革命」という本の表紙にはこのキャラが使われています)など様々なサービスに応用できます。また、音楽家や小説家などでもこういったコラボレーションでコンテンツの幅が広がります。
また、プログラマーの方も、何かのコンテンツと絡めてプログラムを作った方が収入に結びつくサービスに結びつけやすいかと思います。
また、分野の違う人同士が協調すれば、異なる種類のファン層を取り込むことができますから、ファン層の拡大にもつながるでしょう。

このようにこれからの個人の時代の立役者になることが期待される創造的な人たちが、ファンともうまい関係を築きながら、ネット上で活動していくというのがこれからのビジネスのやり方なのでしょうね。

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